この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ラブカルチャースクール 2
第44章 Lesson 仲間
感傷的な状態だったから正直こんな高評価を貰えるなんて予想外で、逆にビビってしまう。
指先を重ねてモジモジしていると、ヤナセは頭を少し傾け穏やかな笑顔で話を続けてきた。
「途中しばしば流れ的に止まることや…技術面で足りない部分もございましたが…これからいくらでも補えます…。それよりも何より…琴海様のレッスンから講師として大事なことがしっかりと伝わって参りました」
「え…講師として、大事なことですか?」
「はい…相手への…思いやりです」
「思いやり…」
「えぇ…こればかりは素質ですので…どんな技術やセンスよりも求められます…。琴海様はこの講師として一番大事なものが充分備わっていると…試験官全員の意見が一致しております」
ドッキン!
何か凄く恐れ多くて心臓が縮む…
五人の試験官が認めてくれたってことは――――
「ヤナセさん…私は…」
自分で言うのが痴がましくて、それ以上言えないでいると
「はい…おめでとうございます。琴海様に我が校の講師としての就任が…確定いたしました」
ニッコリと艶やかにヤナセは微笑んだ。
あ…合格――――
「したんだ…」
「はい…二ヶ月後は…同僚として宜しくお願い致します」
「私…講師になれるんだ…」
「クスクス…はい…」
ラブカル講師として資格を得た喜びに打ち震えている私をヤナセは温かく見守るように見詰めてくれている。
涙で潤む視界に天井の照明すらも祝ってくれているかのように、煌めいて見えた。
指先を重ねてモジモジしていると、ヤナセは頭を少し傾け穏やかな笑顔で話を続けてきた。
「途中しばしば流れ的に止まることや…技術面で足りない部分もございましたが…これからいくらでも補えます…。それよりも何より…琴海様のレッスンから講師として大事なことがしっかりと伝わって参りました」
「え…講師として、大事なことですか?」
「はい…相手への…思いやりです」
「思いやり…」
「えぇ…こればかりは素質ですので…どんな技術やセンスよりも求められます…。琴海様はこの講師として一番大事なものが充分備わっていると…試験官全員の意見が一致しております」
ドッキン!
何か凄く恐れ多くて心臓が縮む…
五人の試験官が認めてくれたってことは――――
「ヤナセさん…私は…」
自分で言うのが痴がましくて、それ以上言えないでいると
「はい…おめでとうございます。琴海様に我が校の講師としての就任が…確定いたしました」
ニッコリと艶やかにヤナセは微笑んだ。
あ…合格――――
「したんだ…」
「はい…二ヶ月後は…同僚として宜しくお願い致します」
「私…講師になれるんだ…」
「クスクス…はい…」
ラブカル講師として資格を得た喜びに打ち震えている私をヤナセは温かく見守るように見詰めてくれている。
涙で潤む視界に天井の照明すらも祝ってくれているかのように、煌めいて見えた。