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ラブカルチャースクール 2
第10章 Lesson 四天王
一段落してもワタリは客席に戻ろうとはせず、使った鍋やお皿を洗い始めた。

「ワタリさん…それは私が洗いますから」

奥さんの手伝いをしながら、そう言うと

「これくらいい…お前は毎日やっているだろ…」

「え…毎日?」

ワタリは返事を返す事なく、黙々と洗い続ける。

デザートも出来上がり

「これお願いします!」

カウンターに持っていくと…

「そんなにたくさん持ってるんですか?」

「持ち歩くと、何かと便利ですよ」

ハナブサまで女性客の相手をして、扇子コレクションを披露していた。

デザートを受け取ってくれたヤナセが

「お疲れ様です…オムライス…皆様美味しそうに食されていましたよ」

ニッコリと微笑んで、労ってくれた。

「あ…ワタリさんが…凄い手伝ってくれて」

照れ臭くてエプロンの裾を握ると、ヤナセは目を細めながら小さく頷いた。


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