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第10章 Lesson 四天王

「琴海様…どうかご自身が信じた道を真っ直ぐお進み下さい…」

ドキン…

「はい…分かりました…」

その言葉の真意は…
どういう意味か知りたかったけど…

ヤナセの言葉のまま目標に向かって行けば…
そこに答えは、在るのかもしれない…。

気付くと駅にいつの間にか着いていて、話しをしていたから、周りの目も気にしなくて済んだ。

「送って下さって…有難うございました」

お辞儀をすると

「こちらこそ…オムライスご馳走様でした…本当に美味しかったですよ…」

頭を少し傾けて、ふんわりと微笑む。

「そんなに褒めて貰えると…凄く嬉しいです…」

「なんでしょうか…やはり愛情ですかね？」

ドッキンッ！！

なっ…どどどどういう意味ですかっ！？

「美味しいものを食べさせたいと言う…相手に対しての…きっとそのお心もマスターとして役立っていくかと思います」

「は…はい…分かりました…」

「クスクス…では…失礼致します…」

ヤナセは最後にニッコリと、極上の貴公子スマイルを見せたのだった。