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ラブカルチャースクール 2
第10章 Lesson 四天王
改札を通って振り返ると…ヤナセは私の姿が見えなくなるまで見届けてくれた。

どこまでも紳士だ…。

今日の四人もそうだし、他の講師もだけど…
いくら高い受講料を払って、レッスンを受けてるからといっても、これだけ優しくして貰ったら、恋に堕ちてしまうわよね。

だからタブーを犯した時の『罰則』もあるわけだし…。

『なんでしょうか…やはり愛情ですかね?』

『美味しいものを食べさせたいと言う…相手に対しての…』

ヤナセの言葉を反芻し、電車の窓から流れる風景をぼんやり見やる。

目を瞑ると…ヘーゼルの瞳が妖しく揺らめくのが浮かび…

「ひっ…」

思わず身を竦める。

あの瞳は、何もかもお見通しな気がしてしまう。

セイジとの実家での出来事から…オムライスを作る度に思い出す…。

あの…『禁断』の思い出…。

お店でオーダーが入る度に、貴方を思いながら作ってしまう。

だからか、家では作らなくなった。


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