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ラブカルチャースクール 2
第14章 M Lesson Fell
「綺麗…」

黄緑の土台にピンクの飾りが小さく施されていて、お庭に花が咲いたみたいなお菓子だった。 

「『岩根つつじ』です」

「イワネツツジ…?あぁ〜躑躅なんですね!可愛いです!」

「どうぞ…お召し上がり下さい」

「へ…これ…用意して下さったんですか?」

「はい…琴海さんはいつも紅茶を好まれている様ですが…今回は抹茶にしてみましたので、ヤナセに手配して貰いました…勝手に申し訳ないです…」

「いえいえ!お抹茶も大好きです!」

抹茶味のお菓子とか、買っちゃうし!

「食べるのが勿体無い気も…」

「お茶も…ご一緒にどうぞ…」

和菓子の隣に、上品な器に点てられた抹茶を差し出された。

「有難う…ございます…」

どうしよう…作法なんて全然知らないし…。

「作法は気にしないで…どうぞ」

あ…見透かされた…。

「はい…いただきます」

竹で作られた楊枝で、ツツジを割ろうとした時だった…。 


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