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ラブカルチャースクール 2
第14章 M Lesson Fell
バサッ!
扇子が一気に広げられ、ハナブサは艶やかに舞でも踊る様な仕草で、頬に当て…
「『思ひいづる常磐の山の岩躑躅…言わねばこそあれ恋しきもの』」
一句、和歌が披露された。
ポカ〜ン…
開いた口を開いたまま、固まってる私にハナブサは
「古今和歌集です…平安時代に詠われたものです」
「然様でございますか…」
意味がちっとも分からないよ〜!
「因みに意味はですね…」
「はい…」
聞いても趣きとか、侘び寂びとか分からないかと…
「常盤の山のイワツツジ…という言葉のように…言わないからこそ人に分かって貰えない苦しみだけど、思い出した時のあの人の事が恋しい事…思い出しても誰にも話せない恋の悩みを詠んだ歌です」
ドッキン…
な…なんでまた…そんな詠をチョイスしたの〜!
「素敵な…詠ですね…」
ドッキン…ドッキン…
鼓動が逸る…。
ゴクリと一口飲み込んだ抹茶の苦味が、よく分からなかった…。
扇子が一気に広げられ、ハナブサは艶やかに舞でも踊る様な仕草で、頬に当て…
「『思ひいづる常磐の山の岩躑躅…言わねばこそあれ恋しきもの』」
一句、和歌が披露された。
ポカ〜ン…
開いた口を開いたまま、固まってる私にハナブサは
「古今和歌集です…平安時代に詠われたものです」
「然様でございますか…」
意味がちっとも分からないよ〜!
「因みに意味はですね…」
「はい…」
聞いても趣きとか、侘び寂びとか分からないかと…
「常盤の山のイワツツジ…という言葉のように…言わないからこそ人に分かって貰えない苦しみだけど、思い出した時のあの人の事が恋しい事…思い出しても誰にも話せない恋の悩みを詠んだ歌です」
ドッキン…
な…なんでまた…そんな詠をチョイスしたの〜!
「素敵な…詠ですね…」
ドッキン…ドッキン…
鼓動が逸る…。
ゴクリと一口飲み込んだ抹茶の苦味が、よく分からなかった…。