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第14章 M Lesson Fell

ラウンジに戻ろうとしたら…案の定ドアの前で、ヤナセはスタンばっていた。

「琴海様…お疲れ様です…貧血を起こされた様ですが歩けますか？」

手が差し伸べられそうになる前に

「全然！大丈夫です！今ならスキップも出来ます！」

元気なのをアピールした。

ヤナセは少し苦い顔をして

「あまりご無理はされない様に…タクシーを手配しておきましたので、ご乗車して帰って下さい」

「はい…有難うございます…」

またラブカルタクシーだよ…。
旦那の知らぬ間にバブリーな…私。

ソファーに座るまで、結局ヤナセは付き添ってくれた。

「琴海様…次のレッスンなんですが…」

「はい…次は…」

教養にしておいた方がいいかな…

と、言おうとした途端

「しばらく…お休みです」

「え…休み…」

突然の宣告に、頭が真っ白になりかける。