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ラブカルチャースクール 2
第14章 M Lesson Fell
「あっ…」

チャームの中には…

何も無かった…。

しばらく呆然と洗面台の前に佇む。

「…プリン…食べよう…」

キッチンに戻って、緑茶を淹れようとしたが

「あ…貧血に良くないか…」

取り敢えず、ほうじ茶にした。

「ふふ…まだハナブサのゴムの余韻かしら…」

蓋を開けたままテーブルの上に置いたペンダントを眺めた。

「贅沢言っちゃ…いけないわよね…」

私には、このペンダントだけでも充分なんだから…。

急に実家でのセイジとの思い出が蘇る。

「雨海…元気かな…せっかくだから実家に行こうかな…」

一粒の筋が、目尻から頬を伝い落ちる…。

甘いのか…
しょっぱいのか…

プリンの味が…よく解らなかった…。


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