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第15章 Lesson 休校

「ふぅ～！セイジの…意地悪ぅ…」

「ははっ…顔見せてって言っただけだよ」

耳元に響く甘い声も…

力強く抱き締めてくれる腕も…

広くて温かい胸も…
 
そして…とても優しい…

笑顔も…

全部…『大好き』だよ…。

おずおずと顔を上げてセイジの顔を見上げると、目を細めて柔らかく微笑み

「うん…やっぱり…可愛い…」

キュン…

胸が跳ねたのか…
痛いのか、グチャグチャと入り混じる。

「ブス…だもん…ふっく」

「琴海なら…何でも可愛いよ…」

キュン…

「セイジ…」

感情が奥底から噴き出して…溢れだす…。

「ん…？」

セイジ…私…もう…

「セイジ…私…セイジの事が…す…」

瞬間、セイジの顔が固まった…。