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ラブカルチャースクール 2
第15章 Lesson 休校
「つぅ…」

小さな痛みが現実に引き戻してくれるけど、セイジの紡ぎ出す甘い波に一瞬にして引き摺り込まれていく。

「琴海…?」

喘ぎ声と違う音に反応したか、セイジが少し顔を上げて様子を伺ってきた。

「ん…ん…大…丈夫…はぁ…」

何事もなかった様に答えたが、セイジは口元に押し付ける指に気付くと

「琴海…噛んでるの?」

急いで手を取って、赤くなった指をジッと見る。

「あ…意識が…飛びそうで…だから…」

他に何て言っていいか分からず、思いつくまま伝えると

「いいんだよ…意識が飛んでも…琴海が気持ち良ければ…」

セイジは眉根を寄せて自嘲的に微笑んで、歯型が残っている部分に唇を押し当てた。

キュン…

たったそれだけでも、心臓が締め付けられそうになる。

でもね…セイジ…

充分幸せなのに…

もっと貴方が欲しくなるの…。


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