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第17章 Lesson 革命

ドックン…

胸の奥で、なにかが疼く。

『革命』

ヤナセには…その先に見えているモノがあるのだろうか？

「革命って…ラブカルは…理念は…完璧なのに？」

ヤナセはカップを置き膝に手を載せて、フッと笑みを溢す。

「琴海様…確かにスクールでは、出来るだけ完璧を目指しております…でも…どうしてもスクールがカリキュラムやシステムを整えても…講師が努力しても…どうにも出来ない事があります…」

ドックン…

「どうにも…出来ない…」

それは…

「はい…」

見詰められる綺麗な目に、全て見透かされてる気分になる…。

組んでいた指を解き、ヤナセは人差し指をスッと胸元のチャームに向け…

「心…心までは理論通りには…いきません…」

ズキンッ！

胸に痛みが走った瞬間…

セイジの笑顔が頭を過り、涙が溢れそうになった。