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第18章 M Lesson 教養K

セイジはサッと教室を見渡し、少し目を細め
 
「では…本日の講義に入ります…今日の課題は…」

静かに話し出した途端…

ガッタンッ！！

けたたましく椅子がズラされる音が響き渡る。

「俺は聞かないっ！」

ハヤトは立ち上がって、セイジが立っている教卓に向かって行く。

「ハヤト…」
「ハヤトさんっ！」

口をつぐんで黙ってるセイジに向かってハヤトは

「カッコ付けんなよ！余計な事しやがって！迷惑だ！」

大声で怒鳴りつけて、教室を出て行ってしまった。

「あ…なん…なの…」

突然の事に、唖然としてしまう。

確かにハヤトはセイジの元カノの親戚で、恨みがあるのは知っていたけど…
今日の態度は尋常じゃないよね…。

不安気にセイジの方を見上げると、口端を微妙に上げて、寂しそうに微笑み…

「騒がせちゃったけど…授業始めようか…」

タブレットを操作し始めた。