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第5章 Lesson 御来店

思わずジッと見てしまう…
怖いけど…時折見せる意外な所は、惹き付けられてしまう。

そんな私にワタリは、ギロッと睨み付けて

「何か…用か…」

地べたを這う様な低い声。

「あっ…いや…」

怯えてしまいそうになると、ヤナセが

「琴海様…あちらのお客様が、何かご注文があるんじゃないかと…」

「はいっ！分かりました！」

クルリと兵隊さんみたいに回れ右をして、お客様の所に向かう。

先ほどワッフルセットを頼んだ女性二人組。

「お待たせしました…」

女性客はソワソワしながら

「あの…窓際の二人は…何を飲んでるのかしら…」

「え…」

言っていいのかな？