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ラブカルチャースクール 2
第5章 Lesson 御来店
「きゃっ!…あ…」
「高いっ!」

ワタリが近付くとは思わず最初は笑顔だった女性客も、迫力に圧され表情が強張った。

長身から見下ろすワタリは、また格別に怖い。

「ワタリさん…あの…お席に…」

ここで揉め事になったら、ラブカルにも影響してしまう…。

「貸せっ!」

ニュ〜っと、ワタリの長い腕が女性客に伸びていく。

きゃぁ〜!何するの!!

咄嗟に腰にしがみ付いて、引っ張るがびくともしない。 

カシャン!

「あぁっ!」

お客が驚いき…

コポコポコポ…

心地好い紅茶を注ぐ音と香りが広がった。

「茶漉しを使わないと…茶葉が入ってしまうだろ…」

「はい?…茶漉し……」

「は…はい…有難うございます…」

お茶を淹れる時はエレガントなワタリの動作に、女性客はうっとりと見とれていて…

そんな光景に唖然としている私をヤナセと店長は、目を合わせて笑い合っていた。


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