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ラブカルチャースクール 2
第22章 Lesson 一息
「ここです…」

玄関から一番手前の部屋が、今私の部屋になっている。

元々そんなに荷物も無かったからか、女としては殺風景で色気がない。

でもヤナセは特に気にした様子もなく

「取り敢えずベッドに横になりましょうか…」

体調を気遣って慎重になっている声が、妙にセクシーに聞こえた。

「はい…こんなところまで、本当にすみませんでした…」

恐縮極まっていると、ヤナセは床に膝を付いて、下から私の顔を覗き込み

「クス…琴海様は最近謝ってばかりですね…女性はもっと男に甘えていいんですよ…」

間近でヘーゼルの瞳が妖艶に揺らめき、パラリと流れ落ちる薄茶の髪が、ヤナセの綺麗な肌を撫でていく。 

ドッキュン!!

余りの色っぽさに、心臓が爆発しそうになった。

こんな至近距離で、貴公子スマイル振り撒くのは反則〜!

心拍数も急上昇してしまうんですけど!

パフン…

「は…い…」

力尽きて、枕に頭が埋もれる。

ヤナセはチラリとベッドの端を見て

「琴海様…そこに置かれているのは、パジャマですか?」

ギクリ…

「左様で…ございます…」

瞬間…物凄〜く、嫌な予感がした。

「パジャマに着替えますか?そうの方が楽かと…なんでしたらお手伝い致しますが…」

ヤナセは真面目な顔で言ってきた。

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