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ラブカルチャースクール 2
第22章 Lesson 一息
な…なんでこのタイミングで!

そりゃぁ自分の家なんだから自由だけど、メールの一つくらい寄こしてよ!
夕飯の都合とかだってあるじゃない!

って〜!夕飯どころじゃないってば!
ヤナセと鉢合わせだ!

正に、絶体絶命だった…。

そして…案の定…

「え…君は何だ?」

旦那の怪訝な声が聞こえてきた。

ひぃぃぃぃ〜!
ヤバイ!ヤバイ!ヤバイ!

言い訳をしに慌てて部屋を出ようとしたが、上半身がキャミソールだけで余計怪しい。

「き、着なきゃ…」

さっき脱ぎ捨てたカットソーを急いで着ようとするが、裏返しになっていて直ぐには戻せなかった。

「あわわわわっ!」

すると…

コンコン…

軽くドアがノックされ…

「こんにちは…初めましてお目に掛かります…私は伊野さんのバイト先の常連客のヤナセと言います…今日奥さんが体調を崩されましたので、タクシーで送らせて頂きました…」

どうやらノックは、ヤナセの作戦開始の合図のようだ。

ヤナセの台詞は、何ら嘘はない…
次に旦那がどう出るか? 

ドッキン…ドッキン…

カットソーを直しながら、ドアの近くに寄って耳を当て、二人のやり取りを伺った。
  
「そうですか…それは有難うございました…」

おぉぉぉっ!納得してくれたかな?

だけど…そう上手くいく訳はなく…

「ヤナセさん…不躾ですが…琴海の恋人ですか?」

旦那がとんでもない質問をしてきた。


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