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第24章 Lesson 健康診断

「はい…お待たせしました…」

なんか会話の邪魔したみたいで、申し訳ないな…。

おずおずと近付くと…
看護師さんは私に向かって、優しく微笑み掛けてくれた。

「こんにちは！検査疲れたでしょ？」

「はい…ちょっと…」

理由が理由だけに苦笑いしてしまう。

「じゃぁまたね…久々に話せて嬉しかったわ！」

「皆さんに宜しくお伝え下さい…」

「えぇ…では失礼します」

看護師さんは丁寧に一礼して、奥の方に向かっていった。

なんか…聞きたいことがいっぱいだけど…
私が踏み入っていい領域ではないと思った。

「ヤナセさん…ドクターが鉄剤を貰って帰ってと言ってました」

「鉄剤ですか？」

あれ…？

「はい…貧血防止にって…」

「そうですか…では、薬剤の方にご案内を…」

なんかちょっと…怪訝そうな表情になったけど…

それがまた、ヤナセ家の七不思議になるとは、この時点では思いもよらなかった。