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素直になれない幼なじみ【短編】
第4章 後日談
想いが繋がったあの日から、一ヶ月。
私たちは、周囲も驚くほどのスピードで、誰もが認める恋人同士になっていった。
もう皇から意地悪な言葉を投げつけられることも、知らない女性の香水の匂いに胸を痛めることもない。
けれど、皇の〈別のスイッチ〉が入ってしまったことに、私はまだ気づいていなかった──。
◇
「ねぇ、凛仔ちゃんって今フリーなの?」
大学の近くのカフェ。
サークルの集まりで、皇の友人である海斗が、メニュー表を見ながら不意にそんなことを口にした。
隣に座る皇の、スマホをいじる手がピタリと止まる。
「えっ…。そ、それは……」
付き合い始めたばかりの気恥ずかしさもあり、まだサークルの皆には報告していなかった。
私が言葉を濁すと、海斗はニコニコと笑いながら身を乗り出してきた。

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