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可愛い子には注意をっ!
第1章 弟ができた!
奏音は耳まで真っ赤になりながら、すたすた歩いていく。


そんなに照れたら…。



何だか…。



あたしまで照れるしっ!!







その後はお互い微妙に照れたまま無言で家に着いた。


荷物を片付け、ハンバーグの準備をする。



「奏音は先にシャワー浴びちゃってて。作るのに時間かかるから」


「はーい」




素直に返事をして、お風呂場へ向かう奏音。


うん。やっぱり素直で可愛い!

世の中、みんな奏音みたいな子だったらいいのにね(笑)なんて言ってみたり。




先にスープを作るために買ったばかりの玉ねぎを薄くスライスする。



あ、そういえば!

お風呂に石鹸がないことを思い出し、届けに行くために、風呂場へ向かった。




「奏―――」
「…今日中に落とせたら、俺の勝ちだからな。約束守れよ、ゆうや」



ん?
誰かと電話中?


それにしても…いつもと雰囲気ちがくない?



あたしがノックできずにドアの前で立ち尽くしていると…。




ガチャ。





「うわっ!?お、お姉ちゃん?ど、どうしたの??」

「え?あ、いや、石鹸なかったから持ってきた」

「あ、そうなんだ。ありがとう♪僕も今、取りに行こうと思ってたんだ」



あたしは石鹸を手渡し、そのままキッチンへ戻った。


結局、さっきの電話らしき内容は確認できなかった。
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