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悪癖とトラウマ
第7章 What's?
そうだった。
あの頃は閒部と騒がれていたんだ。

「あの二人かっわいいよねぇ…」
「どっちがどっちかな?」
「えー…矢野君が攻じゃないの?」
「いやいや、閒部君が攻でしょ」
「ヤノマナ?マナヤノ?」
「どっちもぷまい」
「リバってどうよ」


そんな会話が聞こえてくるのが当たり前だった。

そう…ずっとエサにされていたんだ。



「はぁ…」

溜息を吐くと小出は深刻そうな顔をして

「…紹介……やめておこうかな…」

と。


そんな様子がおかしくて、つい吹き出してしまう。

「ぷっ…」
「…やっと笑った」

え?

「ずーっと眉間のシワがとれなかったからさ。どーしたもんだかと思ってたんだよ。」


そんな顔してたのだろうか?

「やっぱり笑ってるほうが可愛いよ」

それは…

「女の子に言ってあげたら?」
「ハハッでも可愛いよ」
「気障野郎」
「なんとでも」



何で。

こいつと居るとペースが乱されるのだろう。


何で。

こいつと居ると心臓が煩いのだろう。

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