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智恵の輪
第1章 同僚の距離
店の扉の外から、舞の低い笑い声が聞こえてきた。
智恵は和真から目を逸らさなかった。戸惑いの残る彼の顔を見つめ、頬を緩める。
「だって…大好きだから…」
和真は智恵の手に、自分の手をそっと重ねた。
智恵の指先が小さく動く。それでも手を引かなかった。
和真は智恵の目を見つめたまま、自分から顔を近づけた。今度は和真のほうから、彼女の唇にキスを返した。
それは、智恵から触れた最初のキスよりも長かった。
智恵は目を閉じたまま、重ねられた手の下で指先を動かした。和真の手を確かめるように、その指をそっと握り返していた。
和真の背後でドアノブが動いた。智恵は慌ててカウンターの内側へ身を引き、和真も椅子に座り直した。
舞がドアを開けて中に入ってくる。すぐにカウンターの中へ入り、智恵に声をかけた。
「カシスオレンジでいい…?」
智恵は「えっ…」と舞を見つめた。
「三人で飲みましょう…智恵…後はやるから…和真さんをソファにご案内して…」
舞は智恵の肩に手を添えると、しゃがみこみ下の冷蔵庫から何かを取り出していた。
智恵はカウンターの中から出てきて、和真を見つめた。その目は優しく、頬も緩んでいた。
二人は奥のソファ席に移り、隣同士で座っていた。和真は智恵が自分の肩へ寄り添うように座ったのを感じ取っていた。智恵は和真の腕に自分の腕を絡め、その手を握りしめていた。
智恵は和真から目を逸らさなかった。戸惑いの残る彼の顔を見つめ、頬を緩める。
「だって…大好きだから…」
和真は智恵の手に、自分の手をそっと重ねた。
智恵の指先が小さく動く。それでも手を引かなかった。
和真は智恵の目を見つめたまま、自分から顔を近づけた。今度は和真のほうから、彼女の唇にキスを返した。
それは、智恵から触れた最初のキスよりも長かった。
智恵は目を閉じたまま、重ねられた手の下で指先を動かした。和真の手を確かめるように、その指をそっと握り返していた。
和真の背後でドアノブが動いた。智恵は慌ててカウンターの内側へ身を引き、和真も椅子に座り直した。
舞がドアを開けて中に入ってくる。すぐにカウンターの中へ入り、智恵に声をかけた。
「カシスオレンジでいい…?」
智恵は「えっ…」と舞を見つめた。
「三人で飲みましょう…智恵…後はやるから…和真さんをソファにご案内して…」
舞は智恵の肩に手を添えると、しゃがみこみ下の冷蔵庫から何かを取り出していた。
智恵はカウンターの中から出てきて、和真を見つめた。その目は優しく、頬も緩んでいた。
二人は奥のソファ席に移り、隣同士で座っていた。和真は智恵が自分の肩へ寄り添うように座ったのを感じ取っていた。智恵は和真の腕に自分の腕を絡め、その手を握りしめていた。

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