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明君のお母さんと僕
第3章 昆虫図鑑
 明君のお母さんはまた「すごい」と言って、僕の腰の動きに合わせるように、右手を律動させてきた。オチンチンのカリの部分に柔らかい指先がひっかかり、尿道口から溢れた我慢汁と絡みつき、ねちょねちょと納豆をかき回した時のような粘っこい音が鳴る。
 明君のお母さんの綺麗な指が、僕の体液で汚れていく。
「ふはああっ、ダメだ、ダメだ~~!」
 僕はその瞬間、明君のお母さんを懸命に見ていた。強烈な射精感に目を瞑りそうになったけど、どうしても明君のお母さんの姿を目に焼き付けておきたかった。
「うん、いいのよ。ラクになって。出していいよ」
 明君のお母さんも心なしか顔が紅潮していた。悶絶する僕をしっかりと見据えたまま、右手に一段と力を込めて、炭酸ジュースの炭酸を放出させるため、缶を振るときのように激しく扱いてきた。それは後から思うと人妻らしい慣れた手つきで、リズミカルだった。
「イク、イク! あああっ!」
 僕は思わず両手を伸ばして、明君のお母さんの華奢な肩を掴んでいた。指の跡が残るほど、強く掴んでいたと思う。
 おちんちんが膨らみすぎて暴発するんじゃないかと思う感覚の中、僕は溜まりに溜まっていた十四歳の精液を勢いよくまき散らしていた。
「あんっ」
 一発目の射精が噴出すると、明君のお母さんが可愛い声を出した。
 股間を見ると、明君のお母さんは左手で僕のオチンチンの前に翳して、飛び散る体液を受け止めていた。床にまき散らさないようにしてくれたようだが、
「アッ、アッ、まだ出る、まだ出てるわ」
 あまりにも量が多いせいか、明らかに驚いていた。
 ようやくすべてを出し切ると、明君のお母さんの左手にはイカ臭く、卵の白身のようなドロドロの僕の精液が絡みついていて、せっかく受け止めてくれたものの残念ながら、指から床に糸を引いて垂れてしまっていた。
 明君のお母さんも僕もしばらく一歩も動けなかった。
 僕は放心状態のまま、明君のお母さんの肩を掴んでいた両手をやっと離した。
 
 明君のお母さんの肩越しに、本棚の昆虫図鑑シリーズが見えた。

【第三章 昆虫図鑑】おわり


柚木怜 著
『明君のお母さんと僕』(匠芸社・シトラス文庫)は、楽天ブックスやコミックシーモア、Kindle、DMMブックスなどで電子書籍として発売中です。お値段660円。
よかったら読んでくださいませ。

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