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監禁愛~奪われた純潔と囚われの花嫁~
第4章 Confusion(混乱)
満天の星空の下、ゆく当てはなかった。結局、帰る場所はあそこしかないのだ。今の自分はあまりにも無力すぎた。ひっきりなしに頬を流れ落ちる涙が夜気に儚く溶けて散ってゆく。
六月初旬、日中は夏並みに気温は上がるものの、まだ夜は冷えた。クシュンと小さなくしゃみをすると、腕に抱いた子猫が気遣うようにミャーと啼く。愛奈は大丈夫というように子猫に微笑みかけながら、あの男が待つ家までの道のりをゆっくりと歩いた。