この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • 小
  • 中
  • 大
  • テキストサイズ
白波
第1章 白波
都市郊外、海の近くにある旅館。
宿泊客のうち長く滞在している者は何名かいる。

長期宿泊客の一人は繭実という女。
繭実はとある組織に属していて、そこで一定の地位を築いていた。しかし敵対勢力からの襲撃を受けて組織の体制は崩れてしまった。さらなる追撃を逃れるため、組織の人間は離散して潜伏することになった。
適当な拠点を見つけ、敵対勢力の気配を察知するまでそこに居続ける。今の土地を何回目かの拠点に選んだ繭実はそんな生活に慣れていたのだった。

また別の長期宿泊客に小鳥という女がいた。
小鳥もまた所属している組織の中で自らの地位を確立していた。ところが対立組織の策略により組織は弱体化してしまった。敵に直接叩かれるのは時間の問題と判断し、組織は人員を分散させて逃亡生活を送らせることにした。
小鳥のこの地での逃亡生活には終わりがあることが決まっている。日付こそ未定だが、組織の仲間が迎えをよこす予定があったのだ。

敵の動向が分からないため、四六時中神経を尖らせて過ごす。二人ともほぼ毎日旅館の周辺を自分の足で偵察するのが日課になっていた。

行動範囲が重なると当然お互いを見かけることがある。一切面識はなく、相手の事情など知らない。だが自分に共通するものを共に感じていた。
何も気にしていないような様子を装ってはいるが、辺りを素早く確認する視線、指先まで神経の張り詰めていることが分かる足取り、そしてすれ違う際に感じる密かな気迫から、同じような身の上の人間なのだろうと察する。

女達は相手の存在を全く無視して過ごしてきた。何か害をもたらすのでなければ特に対応する必要はないと考えていたからだ。

しかし、身を潜める生活を送っていると、生存のための営みには困らないが、生存目的の範囲から飛び出る欲求は中々満たせない。
生存意欲と危機感を最優先事項にしたところで性欲はなくならない。時折体を慰めてはいるが、じわじわと溜まってゆく渇望を満たし切ることはできないでいた。
/9ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ