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クラゲ色の夏
第1章 クラゲ色の夏
わたしはもっと都会で産まれた。でも、高校一年生の時に赤ばかり取って、もっと頑張ってっていつも怒られてしまって、ママも呼び出された。
ことみさんはやる気がありません。授業中にぼーっとしています。忘れ物が多いです。これじゃ、進学できません。お母様からも、
ばん、と突然ママがテーブルを叩いた。
そのまますっくと立ち上がり、今まで見たこともないような、目が吊り上がった怖い顔でいつもの三倍くらいの声量で言った。
「もう結構です! ことみにはここは合わないようなので、他の高校に転校させますので!」
初めてだった。ママの剣幕に、みんな驚いている。口をあんぐり開けた担任の先生となぜか隣にいる教頭先生。
ママに手を引かれ、高校を飛び出した。
バス停まで歩きながら、またあの日の言葉が蘇る。
やっぱりわたしは、クラゲに産まれた方が良かったのかもしれない。
新しい高校は、海の近くの人も少ないところだった。パパを置いて、ママと二人でその小さな町に越してきたのだ。
わたしの学年は一クラス二十五人ほどで、二クラスしかない。
その土地は、前に住んでたところよりも時間がゆっくり流れているような気がした。

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