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月曜日の処方箋
第2章 はじめての診察
「っ……!」
頭が真っ白になるような衝撃と、これまでに感じたことのない異様なまでの気恥ずかしさに、陽菜の身体がビクリと大きく跳ねた。
自分の意思とは裏腹に、背筋が反り、膝がガタガタと細かく震えてしまう。こんな最もプライベートで敏感な場所を触られているという事実が生々しく突き刺さり、恥ずかしさで涙が視界をにじませた。
「うぅ……っ……」
情けなさと恐怖で、思わず身体を小さく丸めようと動いてしまう。
「ごめんね、敏感になっていてつらいよね。もうすぐ終わるから、息は止めないで、ゆっくり吐いていてね」
隣にいる看護師も、陽菜の震える肩をそっと優しく押さえて支えてくれる。
「大丈夫よ、よく頑張っているわね……すぐ終わるからね」
手袋をはめた指先が、緊張で強ばった胸の先端をそっと挟み込むようにして、クリクリと確かめるように小さく動かされた。
「っ……! あ、ぁ……っ!」
普段なら絶対に他人に触れられることのない、あまりにも敏感な場所。
そこに加えられた予想以上の刺激と、医師の診察だという現実が、脳の思考を完全にショートさせた。
少しの刺激だけでも、陽菜の身体はビクンと激しく反応してしまう。
恥ずかしさと身悶えするような感覚に耐え切れず、細い身体が小さく波打つように揺れた。
(どうしよう……こんなところ、触られてる……見られてる……っ)
あまりの恥ずかしさに、涙がポロポロとこぼれ落ち、膝の上で組んだ両手がスカートをぐっと掴んで引き裂きそうになる。
拒絶したい気持ちと、診察なのだから耐えなければならないという理性が頭の中でごちゃ混ぜになり、息をするのも忘れてしまいそうだった。
「……はい、これで終わりだよ。本当によく頑張ったね」
看護師が素早く、乱れたブラジャーとシャツをそっと戻してくれる。
(よかった……やっと終わった……)
ヒリヒリとするような羞恥心と戦いながら、陽菜は震える手でブラジャーのホックをとめ、上着のボタンを必死の思いでかけ直した。
冷えていた肌に布が重なり、ようやく安心できる――そう思ったのも、ほんのつかの間のことだった。
デスクに戻っていた加藤の、落ち着いた、けれど逃れられない現実を告げる声が、静かな診察室に響く。

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