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月曜日の処方箋
第4章 診察の結果
視界が開けたそこにはカルテを閉じる加藤の姿があった。
加藤は、冷や汗に濡れ、涙でぐちゃぐちゃになった顔の陽菜を心配そうに見つめながら、穏やかなトーンで声をかけた。
「じゃあ、ゆっくりでいいから起き上がって服を整えてね。終わったら、こっちの椅子に座って。これからのことについて、ゆっくりお話ししようか」
「……はい……」
震える足を引きずりながら、陽菜は這うようにして内診室のベッドから降り、散らかったショーツとスカートをどうにか身体に巻き付けた。
羞恥と疲労で足元がふらつきながらも、促されるままに診察机の前のパイプ椅子にちょこんと腰掛けた。
加藤は手元のカルテと先ほどのモニター画面を見比べながら、陽菜の不安をやわらげるように柔らかい眼差しを向けた。
「膣内の状態を確認させてもらって、正直に言うと、今の状態は少し心配かな」
「え……?」
「エコーの結果もあまり良くなくてね。何よりも、膣内の粘膜の炎症がかなり強く出てしまっているんだ。表面がただれて赤くなっている状態だから、何もしないままだと触れるだけでも痛いし、もっと強い負担になってしまうんだよ」
加藤の優しくも的確な説明に、陽菜は不安でキュッと唇を噛み締めた。
「これからの治療方針なんだけど、まずはこの炎症を落ち着かせるために、しばらくは週に一回くらい今回みたいな内診や状態の確認、そのときに合わせた処置をしていけたらと思うけど来れるかな?」
「しゅ、週一回……ですか……? あの痛いの毎週するんですか…?」
絶望に染まった声で陽菜が問い返すと、加藤は困ったような、労わるような目を向けた。
「そうだね……無理をさせちゃうのは心苦しいけれど、早く治してあげるためには、状態が落ち着くまではどうしても必要なんだ。それに、病院での処置だけじゃなくて、おうちでできるお薬や、専用の塗り薬なども並行して使っていきたいと思っているよ。もちろん、痛みが少しでも楽になる方法を一緒に考えていくから安心してね」
「……わかり、ました……」
逆らう気力こそなかったが、加藤の温かい話し方に、先ほどまでの恐怖心や孤独感が少しだけ和らいだ気がした。
「うん、今日は本当に本当にお疲れ様。よく頑張ったね。温かくして、今日はゆっくり体を休めるんだよ」
加藤に見送られるようにして、陽菜はフラフラと診察室を後にした。

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