この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
月曜日の処方箋
第1章 夕暮れと白衣
どれくらい眠っていたのだろう。
気がつくと、陽菜はふかふかの掛け布団の中で、浅い眠りからゆっくりと意識を浮上させていた。
あれほど重く締め付けられていた下腹部の痛みも、少しだけ和らいでいる。
コンコンと控えめなノックの音が響いた。
「起きてるかい?」
ドアの向こうから聞こえてきたのは、落ち着いた低い声。
「……はい」
かすれた声で返事をすると、ドアがそっと開き、白衣を着た加藤が顔をのぞかせた。
ベッドのそばまで近づいてくると、ふっと表情を和らげる。
「うん、さっきより少し顔色が良くなったね。よく眠れた?」
「……はい。すみません、勝手に寝ちゃって……」
慌てて起き上がろうとすると、「無理しなくていいよ」と静かに制された。
(この人なら……話しても、いいかもしれない)
陽菜は布団の端をぎゅっと握りしめ、震える唇を必死に動かした。
「あの……」
「ん?」
穏やかな視線を向けたまま、静かに耳を傾けてくれる。
「……お腹が、痛くて……。あの、すごく痛くて……。……お薬、もらえませんか……? 痛みを、何とかしたいんです……」

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


