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月曜日の処方箋
第1章 夕暮れと白衣

どれくらい眠っていたのだろう。
気がつくと、陽菜はふかふかの掛け布団の中で、浅い眠りからゆっくりと意識を浮上させていた。
あれほど重く締め付けられていた下腹部の痛みも、少しだけ和らいでいる。

コンコンと控えめなノックの音が響いた。

「起きてるかい?」

ドアの向こうから聞こえてきたのは、落ち着いた低い声。

「……はい」

かすれた声で返事をすると、ドアがそっと開き、白衣を着た加藤が顔をのぞかせた。
ベッドのそばまで近づいてくると、ふっと表情を和らげる。

「うん、さっきより少し顔色が良くなったね。よく眠れた?」

「……はい。すみません、勝手に寝ちゃって……」

慌てて起き上がろうとすると、「無理しなくていいよ」と静かに制された。

(この人なら……話しても、いいかもしれない)

陽菜は布団の端をぎゅっと握りしめ、震える唇を必死に動かした。

「あの……」

「ん?」

穏やかな視線を向けたまま、静かに耳を傾けてくれる。

「……お腹が、痛くて……。あの、すごく痛くて……。……お薬、もらえませんか……? 痛みを、何とかしたいんです……」

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