この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • 小
  • 中
  • 大
  • テキストサイズ
暗闇セックスにはまった体育教師
第1章 体育教師の秘密
 足音だけでは、どんな人間なのかはわからない。何歳ぐらいなのか。痩せているのか、太っているのか。既婚者なのか、独身なのか。わかりっこないのに、絵理香は毎回、足音が近づいてくると、頭をフル回転させて、自分を抱きに来た男を妄想する。
 足音が途中で止まった。
「ただいま」「お兄ちゃん! おかえり」
 絵理香の体から力が抜けた。二〇二号室か二〇三号室の住人だろう。年頃の兄妹が住んでいるようだ。ちなみに、隣の二〇四号室は空き部屋だ。
 拍子抜けして絵理香は一度深呼吸した。
 その直後だった。
 タッ……トン……と革靴らしき乾いた足音がした。
 先ほどの足音よりも静かだった。足音からはどんな人間なのか想像つかないが、感情は読み取れた。自信なさげで迷いがあるように感じた。ここを訪れるのは初めてなのだろうか。部屋を一つずつ確認しながら、こちらに向かってきていることが足音からも伝わってきた。
 来るわ。
 絵理香は確信した。ふたたび体が強張る。
 トン、と足音が部屋の前で止まった。玄関に鍵はかかっていない。
「……」
 まだ入ってこない。
 それもそうだろう。男だって遠藤に言われてきたとはいえ、安っぽいアパートの一室で裸の女が待っているなんて、普通に考えたら正気の沙汰ではない。もし、無関係の女性の部屋だったら、強盗か強姦魔に間違われて自分の一生が終わってしまうのだ。
 男が怖がって入ってこんかったら、絵理香さんから一言声をかけてあげてな。
 遠藤からはそうアドバイスされていた。
「……どうぞ」
 勝ち気な体育教師とは思えないほど、消え入りそうな声しか出せなかった。外に聞こえたかどうか、自信はなかった。ダメだったら、今度はもう少しだけ大きな声で、と思ったところで、ドアノブの回る音がした。
 絵理香は緊張の唾を飲んだ。
 ついに男が入ってきた。一言も発さず、靴を脱いでいた。
 余計な会話はしないこと──これも遠藤の作ったルールだ。
 顔を見ないのはもちろんのこと、名前も言わない、年齢も教えない、職業を聞き出すなんて言語道断。すべては闇のなかで行われる、一期一会の秘密でなければならない。
 いよいよ男が台所まで入ってきた。
 台所と六畳間のあいだにはすりガラスの引戸がある。
 絵理香はこの日一番、呼吸が荒くなった。
/16ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ