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父に刻印された身体
第2章 交錯するまなざしと隠された欲動
中学生になり、念願の女子校に通うようになってからも、他校の生徒や通りすがりの学生から熱のこもった目を向けられることは変わらなかった。そんなときは決まって、「父子家庭で家のことをやらなければならないから」というもっともらしい免罪符を盾にして、そのすべての誘いを穏やかに、そしてきっぱりと断り続けた。
だが、恋愛や男性そのものを遠ざけたかったわけではない。むしろ、同年代の女の子たちよりもずっと早く、大人たちの作る世界——男と女が交わり、互いを求め合うその先にある濃密な領域へ、私は密かに強い関心と渇望を抱いていた。
同級生たちの幼い「好き」という言葉には惹かれなかった。彼らには見せていない私の美しさや、秘められた好奇心。それを解き放つにふさわしい相手は同年代の男の子ではないという確信と、未知の世界への甘い探求心が、私の中で静かに熱を帯びていたのだった。
そうして密かに大人の領域を覗き見ながらも、私はどうしても最後の一歩を踏み出せずにいた。胸の奥で熱く脈打つ好奇心を感じながらも、常に頭の片隅にちらつく父の存在が、その衝動に静かに蓋をするのだ。もし私が誰かと恋に落ちたら。誰かにこの身を委ね、肌を重ねてしまったら——父はどんな顔をするだろう。落胆するだろうか、それとも遠くへ行ってしまうのだろうか。そう考えるだけで、指先まで冷たくなり、足がすくんでしまうのだった。
けれど、塞き止められれば塞き止められるほど、反動のように溢れ出す欲望を抑え込むこともできなかった。誰かに強引に手を引かれ、この狭い世界から連れ出してほしい。自分ひとりでは決して辿り着けない甘美な未知の扉を、容赦なく開いてほしい——そんな身勝手で切実な願いが、夜ごとに胸を焦がした。
だが、恋愛や男性そのものを遠ざけたかったわけではない。むしろ、同年代の女の子たちよりもずっと早く、大人たちの作る世界——男と女が交わり、互いを求め合うその先にある濃密な領域へ、私は密かに強い関心と渇望を抱いていた。
同級生たちの幼い「好き」という言葉には惹かれなかった。彼らには見せていない私の美しさや、秘められた好奇心。それを解き放つにふさわしい相手は同年代の男の子ではないという確信と、未知の世界への甘い探求心が、私の中で静かに熱を帯びていたのだった。
そうして密かに大人の領域を覗き見ながらも、私はどうしても最後の一歩を踏み出せずにいた。胸の奥で熱く脈打つ好奇心を感じながらも、常に頭の片隅にちらつく父の存在が、その衝動に静かに蓋をするのだ。もし私が誰かと恋に落ちたら。誰かにこの身を委ね、肌を重ねてしまったら——父はどんな顔をするだろう。落胆するだろうか、それとも遠くへ行ってしまうのだろうか。そう考えるだけで、指先まで冷たくなり、足がすくんでしまうのだった。
けれど、塞き止められれば塞き止められるほど、反動のように溢れ出す欲望を抑え込むこともできなかった。誰かに強引に手を引かれ、この狭い世界から連れ出してほしい。自分ひとりでは決して辿り着けない甘美な未知の扉を、容赦なく開いてほしい——そんな身勝手で切実な願いが、夜ごとに胸を焦がした。

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