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第6章 <曖昧な態度>

冗談で言ったつもりだったのに、田所課長の素直な返事に不覚にもちょっとキュンとしてしまった。

でも、電話をしている最中もかずきは私の隣にいた。

かずきの顔色を伺いながら、田所課長と話すのは…なんだか複雑な気分だった。

「ちょっと待ってもらえますか…？」

『ん？分かった。』

通話を保留にする。

「あのね、かずき…。」

『上司と遊びに行きたいの？』

「そおいうわけじゃないけど…。」

『別に、行けば良いんじゃん？』

「いいの…？」

『行けよ。』

かずきは行けと言いながらも、どこかイライラしているようだった。