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おじさんとお子ちゃま
第10章 <悪夢>
「なんなんですか?!どいてください!あたし帰ります!」
危機感を抱いた時には、もう遅かった。
出せる限りの力で中野さんを退こうとしたが、中野さんはびくともしない。
「やだっ!やめて、中野さん!」
中野さんは掴んでいた右手首と左手首を、私の頭上で手錠をかけた。
手錠は見るからにおもちゃという見た目で真新しい。
あまりにも用意周到すぎる。
この時、中野さんがあれだけしつこく会いたいと言ってきた理由がやっと分かった。
中野さんが垂らした恭平さんの話という餌に…私はまんまと食い付き釣られたのだ。
『やっぱり…似合うよ美冬。』
(似合う?何が?)
「やめてくださいこんなこと…。手錠取って下さい!」
『そんなこと言って、本当は嬉しくてたまらないんだろ?
ほらっ美冬にプレゼントたくさん買ったんだ。これとか絶対似合うって!』
中野さんはダッシュボードからあるもの取り出した。
ジャラッ…
嫌な金属音が、静かな車内でやけに響いて聞こえた。
危機感を抱いた時には、もう遅かった。
出せる限りの力で中野さんを退こうとしたが、中野さんはびくともしない。
「やだっ!やめて、中野さん!」
中野さんは掴んでいた右手首と左手首を、私の頭上で手錠をかけた。
手錠は見るからにおもちゃという見た目で真新しい。
あまりにも用意周到すぎる。
この時、中野さんがあれだけしつこく会いたいと言ってきた理由がやっと分かった。
中野さんが垂らした恭平さんの話という餌に…私はまんまと食い付き釣られたのだ。
『やっぱり…似合うよ美冬。』
(似合う?何が?)
「やめてくださいこんなこと…。手錠取って下さい!」
『そんなこと言って、本当は嬉しくてたまらないんだろ?
ほらっ美冬にプレゼントたくさん買ったんだ。これとか絶対似合うって!』
中野さんはダッシュボードからあるもの取り出した。
ジャラッ…
嫌な金属音が、静かな車内でやけに響いて聞こえた。