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第6章 <曖昧な態度>

『なっなんで？』

「今は誰とも付き合う気はありません。
だから…ごめんなさい。」

田所課長からの突然の告白。
告白されて嬉しくないわけがない。
でも、今の私はかずきと別れるからと言って誰かとすぐに付き合う気にはなれなかった。

(田所課長に悪いことしたな…。)

田所課長にその気があるような態度をしたことはないと思うが…やっぱりどんな理由であれ、ラブホテルに行ったのはいけなかったっと自分の軽率な行動に反省した。

田所課長の告白を断ったあと、私は車を降りアパートへ戻った。

部屋の中心にある座椅子に腰かけ、しばらく呆然とする。

(今日は…なんだか…疲れた…。)

かずきにも田所課長にも申し訳ないことをしたと思いながら…私は座椅子に腰かけたまま眠ってしまった。