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第7章 <疑惑と噂>

嶋さんは慣れた手つきで私の太ももを撫でる。
撫でながらも、周りとは普通に会話をしていた。

(きっとキャバクラのおさわりってこんな感じなんだろうな…。)

嫌なのに触れるのを止めてほしいとも言えず、お酒が入ってるから仕方がないと心のなかで自分に言い聞かせた。

するとしばらくして、30代の社員の人が嶋さんの手に気づいたようで

『ちょっと嶋さん！野原さんに触りすぎ！
酔っぱらいも程々にしないと、野原さんに嫌われるよー。』

っと言いながら嶋さんと私の間に座ってくれた。

(救世主だ…。)

「ありがとうございます…。」

『野原さんもこおいうのはハッキリ言わなきゃダメだよ。
酔っぱらいとはいえ、ダメなこともあるんだから。』

救世主な30代の社員によって、やっと私は嶋さんのおさわりから逃れることができた。

そしたら、嶋さんは不機嫌そうな顔をしてとんでもないことを大声で私に聞いてきた。