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第3章 <男と仕事>

所謂八つ当たり。

前日に阿部さんが言ってたとおり…
田所課長は、忙しくなってくるとすぐイライラしてちょっとしたことで怒るようになる人だった。

(分かんないことあったら聞いてって…言ったの田所課長なのに…。)

田所課長は他の人にも怒鳴り散らしたりしていた。

幼少時代のトラウマで、人の怒鳴り声が異常に怖い私…。

その日から、怒鳴り散らす田所課長が苦手になり…嫌いな上司になった。

そして初めて怒鳴られたことが、物凄く理不尽な理由で…なんだか凄く悔しかった。

だから、
(あの人が怒鳴れない程…仕事ができるようになってやる…。)
っと仕事に没頭した。