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第10章 元カノ登場！！

彩音より経験が無いし・・・そう言われても仕方ないけどさぁ。


「それで？どうしたの？？」


「うん・・・なんとなくぎこちなくて・・・」


「はぁ・・・蓮も？？」


「うん・・・」


彩音は再び呆れ顔になった。


気持ちは分かりますよ、もう少しで３０歳を迎える訳だしね。


でも、やっぱり気まずいのは気まずいし・・・。


思い出すだけでもなんとなくねぇ・・・。


「そうだ！七海！あんた会社辞めたんだって？？」


思い出したかのように彩音は言ってきた。


「うん・・・」


「どうして言わないのよ！長年勤めた会社を辞めるなんて・・・何かあったの？
　蓮の店で働いてるってどういう事なのよ！！」


「色々あって・・・言わなくてごめんね・・・」


色々って所に引っかかったみたいだけど、それ以上会社を辞めた理由はとくには

聞かなかった。


「まぁ、良いけどさぁ。なんとなく淋しいな」


「淋しい？？」


「そうよ！二人で仲良ししてさぁ。私の疎外感半端じゃないんだから！」


彩音はムッとしたり淋しそうにしたり、忙しい。


決してのけ者にしてたわけじゃ無いんだよ！！


「ごめん、ごめん、そんなつもりは無いからさ！！」


「スイーツおごってよ！！」


まぁ、そのくらいなら・・・。


「良いよ！」

「やった！！でも、二人で住むようになってから何か良い感じじゃない？」

「良い感じ？どこが？今日何て、私との約束ほったらかしにして
　デートよ！デート！」


彩音はきょとんとした顔をした。

しまった・・・蓮に断られたから誘われたんだとか思わないかな・・・。