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第10章 元カノ登場！！

しかし彩音はそんな事は思っていなかった。


「デートってあいつ彼女居たの？？」


結構大きめの声で言われ、少しびっくりした。


「彼女なんだか、友達なんだかは分からないけどさ・・・
　昨日、店に来たんだよね。すっごく親しげに話しててさぁ。
　それに、その人の事聞いても特に何にも答えないし！！」


あぁ！！話してるだけでイライラしてきた。


「それに！！何よ！ドタキャンまでして会うって何？おかしいんじゃない？？」


彩音は、私が怒りに満ちてきてる様子を見ながら店員さんを呼び


スイーツを注文している。


「彩音！聞いてんの？」


「聞いてるよ！！それで？どうしたの？」


「それでって？だってなんかムカつくじゃない？？
　顔とかチョー近いんだよ！！はぁ？って感じしない？
　店だよ！店長だよ！従業員の前であんなにイチャイチャしちゃって！！
　バカみたい！！河北って言ってくれれば分かります・・・。
　下の名前も言えっての！！」


怒りにまかせて一気に自分の感情を吐き出してしまった。


「河北って言うの？その女！！」


彩音は私に聞いてきた。


「そう！！」


「あぁ！！元カノだわ！それ！！」


へ？？元カノ？何年前の？？私が知ってる彼女って確か３年ぐらい前だった気がする


その彼女に浮気されて別れたんだよね？もしやその浮気女？？


「元カノっていつの？」


「んーーーと・・・確か去年だった気がする！！」


去年？？私・・・知らない・・・


蓮。ちゃんと彼女居たんだ・・・・。


なぜかショックな気持ちになる。


「七海知らなかったの？」


「うん・・・」


「その女って美人でしょ？」


「うん！！」


彩音は結構知っている様子だった。