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第12章 気持ち

私は、蓮の元に行く為、マンションを出た。


一刻も早く会いたいので、タクシーを拾いお店まで向かった。


どんな顔をして会えば良いのかなど全く考えて無かった。


ただ・・・蓮に会いたかった。


着くまでの時間は凄く長く感じた。



ようやく。お店に着く・・・。


今は営業中だよね・・。何も考えないで来ちゃった。


迷惑かな・・。仕事中だもんね。


その時・・。


「どうして？蓮！どうして？？」


っと理子さんの声が駐車場の方から聞こえて来た。


従業員の駐車場は裏口の方にある。


私は、恐る恐る裏口の方へ向かった。


建物から覗くと・・・


蓮と理子さんはキスをしていた。


キス・・・。どうしよう・・・やだ・・・やだよ・・・蓮！！


「やめて！！」


私は、思わず声を発してしまった。


本当に見たくなかった。


「七海！」


もう迷わない！！気持ちを言わなきゃ・・。


「蓮・・ごめんなさい・・・でも・・どうしても蓮に会いたかったの」


「今更！何？あなたが蓮を私に返してくれるって言ったのよ！！」


そう。それは私が言った言葉。


でも、今は違う。