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第12章 気持ち

蓮は、この前理子さん達が家に来たときに気づいたと言っているが

私はまだ状況が把握できていない。


すると理子さんは


「敵わないわね・・・蓮には何でも分かっちゃう・・・」


理子さんは彼氏が居る事を認めた。


もう！私に説明してよ！！頭の中ごちゃごちゃ！！


「七海さん、本当にごめんなさい。私ね、彼氏がちゃんと居るのよ
　でも、うまくいって無いの・・・結婚を両親に反対されて
　私達の仲も少しづつ、ぎこちなくなっていった。
　そんな時、蓮を見かけたの・・・どうしても会いたくなって
　蓮を探した。そしたら・・・結婚してるって聞いて
　悔しかったの・・・」


気持ちは何となく分かるけど・・・こんな事までする？


「意地になって、取り返しのつかない事までしてた・・・
　二人を見てると、本当に幸せそうで・・・
　悔しかったの・・・。今の私は彼氏とうまく行って無いのに
　どうして蓮は？って思っちゃって
　仕事もうまく行って無いし、恋愛もうまくいってなくて
　おかしくなってて・・・」


「理子・・・もういい・・・話さなくて良いよ」


蓮は優しく理子さんを抱きしめなだめていた。


不思議と嫌な思いはしなかった。


「ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・」


「理子さん・・・謝らないで・・私も、騙しちゃってごめんなさい」


私は自然と理子さんに謝った。


それから、理子さんは何回も私達に謝罪をし、


「幸せになってね！」


っと、一言だけ残し帰って行った。