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第15章 ２人の母親

「はしたない！着替えてきなさい！！」



「何で、ここに居るんだよ・・・何しに来た？」



蓮のお母さんは、ソファーに座り口を聞こうとしない。


きっと蓮が着替えてくるまで、話さない気なんだろう。


「蓮・・とりあえず着替えて来た方が良いんじゃない・・・」


私は蓮に部屋に行くようにすすめ、私はそのままキッチンへ向かった。



コーヒーを煎れるためだった。



すぐに蓮は部屋から出てくる。


「何しにここに来たんだよ・・・」



「何度も電話したのにあなたが出ないからでしょ！」



「ここは？どうやって調べた？」



蓮・・・ここの住所話してなかったの？


私はコーヒーを運びリビングに戻り、テーブルの上に出した。



その時も蓮のお母さんは私の事をジロっと睨み付けた。



「最近のあなたの事を色々調べさせてもらったわ・・店長ってどういう事なの？
　それに・・・夫婦ってどういう事？戸籍上は結婚はしてないみたいだけど」


「探偵でも雇ったか？相変わらず暇だな・・・」


蓮の顔はすごく冷たい顔をしている。


そう言えば・・・昔・・・継母とうまくいって無いって言ってたよね・・・。


未だにうまくいって無かったんだね・・・。


私はどうして良いか分からず、その場に立ってる事しか出来なかった。