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第15章 ２人の母親

二人きりになった私は・・何を言ったらいいか分からず、黙ってる事しか出来ない。


こういう時・・・何て言うべき？


しかし、蓮の方が声を掛けてくれた。


「七海・・朝から嫌な思いさせて悪かったな・・・」


「ううん・・大丈夫。蓮は大丈夫？」


「あぁ・・わりぃタバコ一本もらうぞ・・・」


タバコを手に取り蓮はベランダへ出て行った。


私は、蓮を一人にしようと思い後には着いて行かず朝食の準備をはじめた。


蓮の後姿は少し、寂しそうで・・・。


心配・・・。


「大丈夫かな・・・」


私は朝食を作りながら、蓮の事ばかり考える。


その時。


「うまそー！腹減ったーー！！」


っと蓮の声が聞こえる。


何かわざと何事も無かったようにしてない？


私に気を使ってるのかなぁ。


朝食を食べてる時の蓮はいつもと変わらず食べている。


私、蓮の力になりたいのに・・・何も思いつかない。