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第15章 ２人の母親

数日後。


あれから、お母さんからは連絡も無いらしい。


それとも、もしかしたらあるんだろうけど・・・私には言わない。


仕事から帰宅した時


「七海、今日は外に飯食いに行こうぜ！」


「うん・・でもこの時間はどこも・・・」


「居酒屋がある！飲みに行こう！明日は休みだしさ！」


そうして私達は近くの居酒屋に行くことになった。


歩いて行ける場所にある為、車も運転はしないので蓮も一緒にお酒を呑める場所だった。


居酒屋に入り、私たちは乾杯をした。


ここの居酒屋は蓮がとても気に入ってる場所だった。


蓮はここ数日、どこか浮かない表情をするときがあったが


今日は。穏やかな顔をしている事に安心した。


そうして私達はそこで数時間過ごし、お店が閉店する為に帰る事にした。


帰り道


「今日は、おんぶーって言わないんだな！」


「酔ってないもん！」


「七海・・・」


私の手を掴み蓮が立ち止まった。


「どうしたの？」


「ううん・・・何でもない」


何だろう・・少し寂しそうな顔をした気がする。


「蓮・・大丈夫？」


「・・・・・・・」


何か悩んでるんだ・・あんなにお酒呑んだのに・・今日は酔ってない。


酔えなかったのかな・・。