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第15章 ２人の母親

翌朝。

いつもの様にアラームで目を覚まし、朝食の準備にとりかかる。


蓮を起こすのは朝食の準備を終えてからだからまだ時間はある。


蓮・・中々眠れなかったのかなぁ。


蓮は、夜中何回も寝返りをしている様子だった。



私は、どこまで踏み込んだら良いのかなぁ。


そんな事を考えながら調理をしていると


ギュッ・・・。


「ひゃぁ！！」


蓮が後ろから抱き着いてきた。



「おはよう」


「もう！ビックリさせないでよ！！それに、やけどしたらどうするの？
　危ないでしょ？？」


「七海は、朝から元気だねぇ」


そういう問題じゃない！！！全く・・・何考えてんのよ！


蓮は、私から離れソファに座りまだ眠そうな顔をしている。


本当に寝起き悪いんだから。


「七海ぃ・・・。腹減ったぁ」


「はいはい・・・今出来たよ」


私達は朝食を食べ、出勤する準備をした。


出勤途中、


「七海、昨日は悪かったな」


「大丈夫だよ」


蓮が一言だけ昨日の事について話したがそれ以上は何も話さなかった。