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Try Marriage
第15章 2人の母親
「妹は離婚だけはしないでって泣いてた・・。でも、俺は母さんが親父と一緒に居たら
 幸せにはなれない気がして・・離婚を了解したんだ。
 離婚して一か月もしない内、あの女が家に来た。
 まるで自分の家の様に生活してたのが許せなかった。高校を卒業するまでの辛抱だと
 思って何も言わなかった・・・。そして、おれは高校卒業と同時に反対を押し切って
 家を出たんだよ・・・。親父は会社を継いで欲しかったんだろうな・・・。」


蓮のお父さんは会社を経営している。


必然的に、蓮は長男だから家を継ぐもんだと思ってたけど・・。


料理人になった時は本当にビックリした。



「家を出てから母さんを探したけど、どこに居るのかも分からなくて
 婆ちゃんにも、聞いたんだけど教えてくれなかった・・。
 あの女は、親父の金で贅沢し放題で、家事もしない・・・。
 親父が帰って来る前に、知らない女が家に来て家事を全部やってくんだ・・・」


「お手伝いさんって事?」


「ちょっと違うけど、そんな感じかな。あの女の働いてた店の子らしいよ。
 親父があの女に何て言ってるかは知らねーけどさ・・。
 気に食わねーんだよ。俺が会社を継ぐってなったら面白くねーだろうな。
 親父には心配してるフリしてさ・・・」


蓮・・・。私、全く気付かなかった・・。


だって、学校ではいつも元気で、みんなの話もちゃんと聞くし


明るくて・・・。


全く気付かなかった・・・。


「七海・・・泣くなよ・・・」


私は、いつの間にか泣いていた・・。


「って感じ!!よし!タバコ吸おうぜ!!」


っと蓮は私を連れベランダに行った。


何かもっと話したかったんじゃないかな・・。


でも、私が泣いたからきっと話を途中で止めた・・。


「蓮、私大丈夫だから話して!!ねっ?」


「それが、全部だよ!」


「嘘!」


「嘘じゃねーって。」


笑顔を私に向けるが、やっぱり少し寂しそうだった。


「蓮・・お母さんに会いたい?」


「ああ・・あいてー」


そうだよね・・。そうだよね・・。





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