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Try Marriage
第15章 2人の母親
私の涙は止まらない・・・。悔しくて何かムカついて・・・。


どうしようも無い気持ちだった。


「七海・・ごめんな」


「ううん・・・私こそ・・」


顔を上げると、蓮の表情は凄く悲しそうな顔をしている。


そうだよね・・・。あんな事言われたんだもん・・・。



「俺は、大丈夫だから、心配するな・・」


「どうして?・・・どうして蓮は私に何も話してくれないの?
 私、そんなに頼り無い??私じゃダメなのかな?」


「そんな事ないよ・・そんな事無い・・」


蓮は私の背中を優しく擦る・・。


「じゃぁどうして何も話してくれないの?それとも話したくない?
 それならそう言って・・・。心配するなって言われて何も言われない方が
 心配するんだから!!」


「うん・・・分かった・・・」


蓮は私をソファの上に座らせ・・・覚悟を決めたように話し始めた。


「うちの両親は、もう離婚するずっと前から夫婦関係は冷え切ってた
 子供の為に一緒に居る感じでさ。でも、子供でもその事には気付いてたよ。
 でも、母さんは必死に関係を持ちなおそうとしてた。
 中3の時、親父に女が居る事が分かった・・・街で偶然、あの女と居る所を見たんだ
 何かスゲーショックだったよ。母さんが頑張ってるのにお前は何をしてんだって思った」


私は、蓮の手を握った。なんか凄く淋しそうだったから。


私はここに居るって思って欲しかったのかも知れない・・。


蓮は私の手を握り返し、話を続ける。


「そして、親父はあの女を選んだ・・。あの女は母さんに男が出来たって言ってたけど
 それはあり得ない・・。俺は母さんと家を出て行きたかったけど
 それはダメだって言われたんだ・・。お父さんを支えなさいって言われて
 妹だけ連れて行った。それが更にショックでさ、どうして俺だけ?って思った。
 マザコンって思われるかも知れないけどな・・・」


「思わないよ・・・。そんな事思わない・・」


蓮の目は、少し涙目になっている、私は必死で涙を堪えた。


ここで私が泣くわけにはイカナイ・・・。


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