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第15章 ２人の母親

午後からの仕事は全く集中出来ず・・。


ミスの連発。


途中、店が落ち着いた頃・・。事務所に呼び出された。


事務所に入ると。


「どうした？」


っと蓮が少し怖い顔で聞いてきた。


「なんでもないです・・。すみませんでした」


「集中しろ・・」


「はい・・・」


店の中ではカップルでも、偽の夫婦でもない・・。


上司と部下・・・。だからこそ、今は言えない。


「七海・・どうした？何かあったのか？具合でも悪いのか？」


蓮は怖い顔から一変、心配そうな顔をしている。


「大丈夫・・。ちょっと疲れたのかな・・残りの時間は仕事に集中します！」


「無理すんなよ」


っと蓮は、私の頭をポンポンと叩き事務所を後にした。


私も続いて事務所からホールに向かうと香織さんが心配そうな顔をしてこっちを見ていた。


「怒られちゃった・・」


「えーーー！店長・・七海さんにも怒るの？」


「まぁ・・。当然よ！ここでは上司だもの」


「厳しーー」


その後の仕事はちゃんと集中してやろうと思ったけど・・


やっぱり何かふわふわしてて集中は出来なかった。


しかし、香織さんがうまくフォローをしてくれたおかげで


何とか一日を終えた。