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第15章 ２人の母親

「麗ちゃん！蓮に会える日が来たら連絡して！私の携帯教えるから」


私はポケットに入ってたメモ帳に自分の電話番号を書き麗ちゃんに渡した。


「ありがとう・・・」


「あの・・蓮に・・・」


麗ちゃんが何かを言いかけた時・・。


「七海ーーー！飯冷めるぞ！！」


っと蓮の声が聞こえた。


それを聞いた麗ちゃんはその場をすぐに立ち去ってしまった。


「あっ・・・麗ちゃん！！」


呼び止めたけど、麗ちゃんは後ろを振り返る事無く走って行ってしまった。


「七海！」


店から蓮が出てきた。


何て言うタイミング・・・。


「どうした？誰か来てたみたいだけど」


「う・・うん。何でもない・・」


仕事中は麗ちゃんの話は避けようと思った。


きっと蓮は自分に会わずに行ってしまった事に凄く傷つくと思ったから。



私は中に入り・・・。蓮が作ってくれた昼食を食べた。


麗ちゃん・・。どうして蓮に会わないの？蓮のお父さんに言われたから？


それとも他に何かあるの？