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第16章 麗ちゃんの秘密

お母さんは一旦部屋から出て行き私達は二人きりになった。


「蓮・・会えるよ！！良かったね」


「あぁ・・」


麗ちゃんに会えるのになぜか表情は暗い。


蓮、どうしたの？嬉しくないの？


お母さんが戻って来て一枚のメモを蓮に渡した。


そこには住所と電話番号が書いてある。



「ありがとうございます」


蓮は一言だけお母さんにお礼を言うとその紙をじっと見つめていた。


何を考えてるんだろう・・。


しばらくして・・。


私達は客間からリビングに移動した。


そして、コーヒーを一杯だけ飲み・・帰る事にした。


帰り際・・。


「あの・・・海香ちゃんを抱かせてもらえませんか？」


っと蓮が、美奈子さんに聞いていた。


「いいわよ、ちょっと待っててね」


そういうと、美奈子さんはベビーベッドから海香を抱き蓮の元に連れて来た。


「はい、どうぞ」


蓮は少しぎこちない感じで海香を抱き、その顔をじっと見つめ


少し笑顔を見せた。


赤ちゃんのパワーって凄いかも。


「可愛いな・・」


蓮が私に向かって笑顔で言って来た。


「うん！可愛いよね！蓮・・落とさないでよ！！」


「分かってるよ！！」


少し抱っこした後、美奈子さんに海香を渡し


「ありがとうございました」


とお礼を言った。