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第17章 親父登場！！！

「どうした？」


『んーーそれがさ・・。うちの旦那の事なんだけど・・・。
　蓮にお願いがあってさ・・・』


何か言いづらいお願いなんだろう・・。彩音は中々言わなかった。


「なんだよ・・言うだけ言ってみ？」


『うん・・・あのさ蓮の働いてる会社でも良いし、お父さんの会社でも良いんだけど・・
　うちの旦那の弁護士事務所を雇ってくれないかな？』


そういえば、彩音の旦那は弁護士だったな・・。


確か独立して、今は個人事務所もってるって言ってたっけ・・。


「雇うって顧問弁護士って事？」


『そう・・・こんなお願い出来るの蓮しか居なくて・・』


「会社ヤバイの？」


『うん・・・少しね・・何件か企業持ってたんだけどさ、ちょっと色々あって・・・』


経営難って事か・・。


彩音がこんなに困ってるし、力になってやりたいけど


今、この状態で親父には頼めねーしな・・。


「オーナーに話してみるよ・・約束は出来ねーぞ・・」


『うん！聞いてくれるだけでもありがたいから・・』


彩音は結構落ち込んでいて、俺は旦那より彩音の方が心配だった。


「お前、大丈夫なのか？」


『私は大丈夫！それから・・・』


「七海には言わねーよ！」


彩音が最後まで言う前になんとなく、彩音の言いたいことが分かった。


きっと、心配かけたくないんだろう・・。


『ありがとう・・』


「あぁ・・じゃぁまた連絡すっから！あんまり無理すんなよ！！」


俺は彩音との電話を切り、リビングに戻った。


七海は夕飯をテーブルに配膳してる所だった。


本当は、親父にも聞いてやりたいけど・・・彩音悪いな・・。