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Try Marriage
第19章 理由
彩音は、俺に何回もお礼と謝罪をして電話を切った。
「あいつ・・大丈夫か?」
彩音の事を心配しつつも、親父に聞いてやろうともしない自分に腹が立った。
親父か・・、そろそろちゃんとしなきゃな・・。
母さんにも、自分の気持ちに正直になれってこの前の電話で言ってたな。
「はぁ・・・めんどくせー」
その時・・。
「こんばんは!」
っと隣から声がした。
声のする方に目をむけると
そこには、本田さんの旦那さんが居た。
「あー。こんばんは・・すみません。電話うるさかったですか?」
「いやいや」
「妻がいつも、奥さんにお世話になってるみたいで・・・」
「いえ、こちらこそ・・奥様にはお世話になって・・すみません」
俺たちはベランダ越しに少し会話をした。
正直、近所付き合いはあまりした事が無い。
結構良いもんだな・・。
そう思った。
「良かったら今度、お店に妻と行こうと思ってるんです」
「是非来てください!」
「今度、伺います。じゃぁまた・・」
本田さんとあいさつをし、俺は中にもどった。